Furniture Trunk
サイズ:1650×600×600mm(キャスター込)
本 体:木枠+ヌメ革
引出し/素上げヌメ革
付 属:シルバーメッキ金具
引出し七段
専用ハンガー用ステー
移動用キャスター
仕 様:左右開き
最上段引出しは鍵付
重 量:63kg(キャスター込み)
サイズ:1330×650×650mm
(キャスター込)
本 体:木枠+
イタリア製クロス+ヌメ革
付 属:古美色メッキ金具
棚板4枚
引出し二段
専用ハンガー用ステー
移動用キャスター
仕 様:左右開き
ハンガー側は天面開閉式
可動式棚板
素材:牛ヌメ革(外装)
ボンセーヌ(内装)
桐木枠
寸法:465-255-180mm
収納ケース:436-230-68mm
付属:amiet A-6610ダイヤル錠
把手金芯中(Bタイプ)
ドライバーケース
収納ケースは2段
フタ裏に10mm奥行きの収納部分
重量:7.2kg
【仕様】
・内材:桐枠
・ヌメ革黒/真鍮金具
・内寸は350W-250H-50D
(本体実用内寸/クッション込)
・内装生地:赤ベルベット
・Amiet Z-6610
・把手 金芯A-4型
・ストッパー底蝶番のみ(3個取り付け)
・底部金具 蝶番・底鋲
内部の仕様:フタ内側ポケット無し(ハーモニカ押さえ付)
間仕切り
ネーム
・内側にヌメ革/焼き印にてタグ付け
(焼印名入れ)
家族揃っての最後の夕食。後片付けが終わり「さあ明日の式の準備を」と思っていた時、和室から母の呼ぶ声が聞こえた。
ふすまを開けると、部屋の真ん中で真新しい革のトランクを前に母が座り、きちんと座布団が敷いてある。さっきまで笑っていた母の目がうるんで「座って」と囁くようにうながした。
新しい革の匂いが、なぜか懐かしさを感じさせてくれる。何だったんだろうこの匂い・・・。
「今ね、あなたの小さい頃の写真を見てたら、急に寂しくなっちゃった」
トランクのふたを開きながら、中から取り出したのはレースの飾られたアルバム。
「産まれたときから去年の旅行のまで。小学校の入学式や高校の卒業式なんかも入ってる。一応今夜でこの家は卒業なんだから、最後のページにさっき写した写真も入れたら良いわ」
そう言われて手渡されたアルバムをめくると、ベットで母に寄り添う父と母に抱かれた産まれたばかりの私の写真。ニコニコ顔の若いお母さんと緊張気味のお父さん、なんだか不思議な気分になる。
パラパラとめくると幼少期から小学校~中学校と順番に社会人になって最近までの写真が母のコメントつきで収められていた。
一番多いのは幼少期。日頃「小さい時から可愛いカワイイって連れて行く先々で言われてたのよ」と言う母の思いが強いせいもあるのかな。
続いてトランクから出てきたのはカップ&ソーサのセット。お昼、友だちを呼んでぺちゃくちゃおしゃべり好きの母は、私にもその道具を準備してくれたのだろう。
つづいて出てきたのは真珠のアクセサリーセット。
「ウェディングにはこれがないとね。結婚してから何かあるとき重宝するわ」
そう言う母が持っている真珠のアクセサリーも、おばあさんからの結婚記念と聞いたことがある。
「そしてこのトランク。小さかったときの旅行でよく使ってた革のトランクがあるでしょ。あれはお母さんが結婚のときにおばあちゃんが贈ってくれたトランクなの。同じように真珠のアクセサリーや料理の道具をいれて贈ってくれたのよ。新しい家族とこのトランクでいっぱい楽しい旅行をして、思いでをたくさん作るように、って言ってね」
そう言えば、幼い頃の旅行にはいつも革のトランクで出掛けてたっけ。旅先のシールをはってあったりして、見るたびに楽しい事が思い出されるトランクだ。
幼い頃、田舎のおばあさん家にボロボロの行李鞄があった。多分あれもおばあさんが結婚する時におばあさんのお母さんが持たしてくれたトランクだったのだろう。
母から娘へ、時代が変わっても受継がれる心があるんだ。
きっと私も、娘が出来たら泣きながらウェディングトランクに写真とか真珠のアクセサリーを入れるんだろう。
真新しい革の匂いが、懐かしい幼少期の思い出を呼び戻してくれた夜だった。
メッセージは送信されました。
ありがとうございます。